誰かからお土産をもらったとき、「ありがとう」の気持ちはあるのに、LINEでどう伝えればいいか迷ったことはありませんか？
特に職場や取引先、義実家など、関係性によってお礼のLINEの書き方は大きく変わります。ちょっとした一言でも、相手に失礼がないようにしたいものですし、逆に堅すぎても距離を感じさせてしまいます。
本記事では、「お土産お礼ライン」の正しい書き方を、具体例を交えて徹底解説します。即レスすべきタイミングや敬語の使い分け、ありがちなNG表現まで、気まずくならないためのポイントをすべて網羅。
さらに、職場・取引先・友人・家族などあらゆる関係性に合わせたテンプレ文を用意しており、コピペで即使える便利な台本集も収録しています。
「言葉選びに自信がない」「感謝の気持ちを上手く伝えたい」という方にこそ読んでいただきたい内容です。
この記事を読めば、どんなお土産にも、相手に伝わる感謝のLINEがスムーズに送れるようになります。
お土産のお礼LINE｜まず押さえる基本マナー
送るベストタイミングは？（即時／翌日／遅れた時）
お土産をもらった際に悩みがちなのが、LINEでお礼を送るベストなタイミングです。お礼の気持ちは鮮度が命。基本的には「もらったその日中」または「翌日まで」に送るのが望ましいとされています。
たとえば、職場で上司から旅行先のお菓子をもらった場合、その場で一言「ありがとうございます」と直接伝えるのはマナーです。しかし、それだけで終わるのではなく、帰宅後や休憩時間にLINEやメッセージであらためてお礼を送ると、相手にきちんと伝わった印象を与えることができます。
翌日以降に送る場合は、「昨日はありがとうございました」のように日付を明記し、遅れた理由があるなら「バタバタしていてご連絡が遅くなりました」と添えると丁寧です。
一方で、数日以上経ってからのLINEは「今さら？」と感じられる可能性があるため注意が必要です。ただし、たとえば長期休暇明けや体調不良などで受け取れなかった場合には、「不在中に素敵なお土産をありがとうございます」と、状況を踏まえた表現を使うことで気まずさは回避できます。
LINEはメールよりカジュアルな分、迅速さと丁寧さのバランスが求められます。特に相手が目上である場合には、タイミングのセンスが信頼感にも直結します。
次に、お礼LINEにおける敬語とカジュアル表現の線引きについて見ていきましょう。
敬語とカジュアルの線引き（ビジネス／私的）
LINEはもともとカジュアルなツールですが、お礼のメッセージとなると相手との関係性によって敬語の程度を調整する必要があります。
ビジネスシーンでは敬語が基本です。たとえば取引先や上司に対しては、「本日はお土産を頂き、誠にありがとうございました。大変美味しくいただきました。」というように、フォーマルな構成と丁寧語を徹底するのが無難です。
一方、同僚や気心知れた上司であっても、いきなり「ありがとう〜！」などカジュアルすぎると馴れ馴れしく見える恐れがあります。たとえば「○○のお菓子、とても美味しかったです。ありがとうございます！」のように、LINEの軽さは保ちつつも、語尾や語彙でバランスを取るのが理想です。
対して私的なシーン、たとえば友人や恋人、ママ友などにはカジュアルでも構いません。絵文字やスタンプを加えることで感謝の気持ちをより柔らかく伝えることができます。ただし、相手との距離感や年齢差に応じた言葉選びは常に意識しましょう。
このように、LINEのメッセージでも「誰にどう伝えるか」が大切なのです。
では次に、避けた方がいいNGワードとその代替フレーズについて確認してみましょう。
NGワード・避けるべき表現と代替フレーズ
LINEでのお礼メッセージでは、知らず知らずのうちに不快感を与えてしまうNG表現が存在します。特に相手が目上の方やビジネス相手である場合には慎重さが必要です。
たとえばNGな表現の一例が「わざわざすみません」です。一見丁寧に見えますが、「わざわざ」とは本来、手間をかけさせたニュアンスが強いため、人によってはネガティブに受け取られることがあります。
代替表現としては「お気遣いいただき、ありがとうございます」や「お心遣い感謝いたします」などが無難です。
また、「ありがたくいただきます」も、未来形なので未だ食べていない印象を与える場合があり、「とても美味しくいただきました」や「皆で美味しくいただきました」などの完了形がベターです。
さらに、「美味しそうでした」など実際に食べていない前提の言葉は、受け取った側が「食べてないの？」と感じることもあるため、たとえ食べていなくても「美味しそうでした」より「美味しそうなお菓子をありがとうございます」と工夫するのが望ましいです。
敬語の使い方を誤ると、せっかくの感謝の気持ちが正しく伝わらないことがあります。そのためにも、具体的な代替フレーズを複数持っておくと安心です。
ここまでで、お土産へのお礼LINEの基本マナーは押さえられました。ここからは、具体的なシーン別の例文に進み、より実践的に使える内容を解説していきます。
シーン別テンプレ｜職場でのお礼LINE
上司・先輩へ：失礼のない定型とワンフレーズ追加
上司や先輩へのお礼LINEは、敬語を基本としつつも、やや親しみのある表現を添えることで、丁寧かつ距離感のない印象を与えることができます。
たとえば、出張帰りの上司から名産のお菓子をいただいた場合、以下のような定型文がおすすめです。
例文：
「本日はお土産をいただき、ありがとうございました。○○の名物、とても美味しくいただきました。お疲れのところ、お気遣いいただき恐縮です。」
このように、相手の労力や配慮に対する感謝も含めることで、ワンランク上の印象になります。
ワンフレーズ追加の工夫としては、「○○さんのセンス、さすがです！」や「久しぶりに本場の味を楽しめました」など、相手を立てる軽い誉め言葉を入れると効果的です。
なお、社内メールと違ってLINEは見やすさ重視なので、長すぎないよう2〜3文でまとめるのが理想です。
次に、同僚や同期へのカジュアルながらも感謝が伝わるメッセージを見てみましょう。
同僚・同期へ：気軽さと感謝が両立する一言
同僚や同期には、ある程度カジュアルなトーンでお礼を伝えることができます。ただし、感謝の気持ちが軽く見えないように、フレーズ選びには注意が必要です。
たとえば「おつかれ〜！○○ありがと！めっちゃ美味しかった〜」のような一文も仲の良さが前提ならOKですが、少し品のある表現にすると、より好印象です。
例文：
「○○ありがと〜！あのお菓子、家でも大好評だったよ。センス良すぎ！」
このように、「感謝＋具体的な感想＋褒め言葉」をセットで送ると、より自然で気持ちのこもった印象になります。
スタンプを1つだけ添えるなど、LINEらしい演出を加えると、相手との関係性がさらに円滑になります。
それでは次に、部下や後輩へのLINEではどのような配慮が求められるのかを見ていきましょう。
部下・後輩へ：配慮と労いが伝わるメッセージ
部下や後輩にお礼のLINEを送る際は、「ありがとう」の気持ちとともに、労いや思いやりのある言葉を添えることで、相手のモチベーションにもつながります。
たとえば、帰省土産をもらった場合、以下のようなメッセージが適切です。
例文：
「お土産ありがとう。みんなで美味しくいただきました。気を遣ってくれてありがとう、気持ちが嬉しかったよ。」
また、「疲れてたと思うけど、帰省中にも関わらずありがとね」など、相手の行動に対するねぎらいを含めると、信頼関係が深まります。
後輩は上司からの言葉に敏感です。丁寧すぎず、しかし軽すぎない絶妙なラインを意識するとよいでしょう。
次は職場以外の対外的な相手、取引先や習い事の先生などに対してのお礼LINEの書き方について解説します。
シーン別テンプレ｜取引先・目上へのお礼
取引先・顧客：案件に触れる一文の入れ方
取引先や顧客からお土産をいただいた際は、お礼に加えて仕事に関する一文を加えることで、ビジネス相手としての信頼感を深めることができます。
たとえば、出張帰りのお客様が立ち寄った際に、御社の担当者宛てにお菓子を渡してくれたケースを想定してみましょう。LINEまたはビジネスチャットを利用する場合、以下のような表現が適しています。
例文：
「この度はご丁寧にお土産を頂戴し、誠にありがとうございました。スタッフ一同で美味しくいただきました。○○の件につきましては、引き続きしっかりと対応させていただきます。」
感謝＋共有＋業務への言及という構成を意識することで、形式ばらず、それでいて礼儀を欠かない文章になります。
特にLINEのようなツールでやりとりする場合は、簡潔かつ明確な表現が大切です。文章が長すぎると要点が伝わりづらくなります。
では次に、先生や習い事の指導者など、フォーマルと親しみが同居する相手へのLINEについて見ていきましょう。
先生・習い事の先生：丁寧さと親しみのバランス
先生や習い事の講師にお土産をいただいた場合、礼儀正しさを保ちつつ、程よく親しみのあるメッセージが適しています。
たとえば、茶道教室やピアノの先生が旅行先のお菓子を配ってくれた場合、以下のようなLINEが自然です。
例文：
「本日は素敵なお土産をありがとうございました。○○の銘菓、初めていただきましたがとても美味しかったです。先生のご旅行の思い出話も楽しみにしています。」
このように、味や体験に触れる具体的な感想と、次回の会話の糸口になる一文を入れることで、LINEならではの親しみが感じられます。
一方で、語尾や接続詞の使い方は常に丁寧に。例えば「すごいおいしかったです」ではなく「とても美味しくいただきました」など、敬語と謙譲語の基本を押さえることが大切です。
次に、義実家や年上の親族といった、家庭の延長にあるがゆえに言葉選びが難しいケースについて考えてみましょう。
義実家・年上親族：気遣いが伝わるクッション言葉
義理の両親や年上の親族からのお土産には、礼儀＋体調や近況を気遣う一言を添えると、形式的にならず心のこもったLINEになります。
例文：
「このたびはお心遣いありがとうございました。○○のお菓子、家族で美味しくいただきました。まだまだ暑さが続きますので、お体ご自愛くださいませ。」
クッション言葉として「お心遣い」「ご配慮」「お気持ちに感謝」といった表現を使うことで、やわらかさと敬意の両立が可能です。
また、義実家へのLINEでは、自分だけでなく「家族」「子どもたち」「みんなで」といった表現を用いることで、より親近感が伝わります。
返事が不要なスタイルで送る際には、「またお会いできるのを楽しみにしています」のように締めくくると余韻が残ります。
続いては、友人や恋人、ママ友といった私的な関係でのカジュアルなお礼LINEについて見ていきます。
シーン別テンプレ｜友人・恋人・ママ友
友達へ：写真・感想を添えたカジュアル例文
友人からお土産をもらった場合は、堅苦しくならないカジュアルなLINEがベストです。ただし、「ありがとう」だけで終わらせず、感想や写真を添えるとより気持ちが伝わります。
たとえば、旅行帰りの友人から限定スイーツをもらった時の例文がこちらです。
例文：
「ありがと〜！○○のやつ、めちゃ美味しかった！！（写真付き）
パッケージも可愛くてテンション上がった〜♡」
ポイントは「写真＋感想＋感情の言葉」です。写真は食べた後の包装やお菓子自体を写すことで、リアリティが増します。
また、「次回のお茶会は私が持ってくね」など、やりとりを続ける意図が見えるLINEにすると、関係がより深まります。
それでは、恋人からのお土産への返事についても見ていきましょう。
恋人へ：相手を立てる褒め言葉＋次の約束
恋人からのお土産LINEは、感謝だけでなく「あなたを想ってくれた気持ち」へのお礼を込めることが大切です。
たとえば、出張先で買ってきてくれたお菓子に対しては以下のような表現が良いでしょう。
例文：
「お土産ありがとう。出張で忙しいのに覚えててくれて嬉しかった。○○って選び方、さすがセンスいいなって思った！次会うとき一緒に食べよ♪」
LINEでは、ストレートな「ありがとう」だけでなく、褒め言葉と次の予定や会話への布石を入れるのが効果的です。
「選んでくれた気持ち」に対するお礼を添えることで、物よりも心に重きを置いたメッセージとなり、喜ばれます。
では次に、微妙な距離感が求められるママ友やご近所さんへの例文を紹介します。
ママ友・ご近所へ：角が立たない一言テンプレ
ママ友やご近所からのお土産は、深い関係性ではないからこそ「さっぱり＋感謝」を意識したLINEが適しています。
例えば、幼稚園帰りにいただいた手土産のお菓子などには、以下のようなLINEが無難です。
例文：
「今日は素敵なお菓子をありがとうございました。子どもも喜んであっという間に食べてました。またお会いできるの楽しみにしています♪」
「気を遣わせてすみません」などのフレーズは、相手に恐縮させる可能性があるため避け、「ありがとう」「嬉しかった」のような前向きな言葉を使うのがポイントです。
スタンプや絵文字も、子ども関連のやりとりであれば自然に受け入れられるため、親しみやすさを演出するには効果的です。
続いては、お土産を受け取るシーン別、出張・旅行・帰省などでのLINE表現を見ていきましょう。
もらった状況別｜出張・旅行・帰省の土産
出張土産：お疲れ様＋仕事に絡めた一文
出張帰りのお土産には、「お疲れさまです」の気持ちと、仕事を共にする仲間としての配慮を込めると丁寧です。
たとえば、上司が出張先から名産のお菓子を持ち帰ってくれた場合、以下のようなLINEが好まれます。
例文：
「ご出張お疲れ様でした。○○のお土産、とても美味しくいただきました。お忙しい中、ご配慮いただきありがとうございます。今後の○○案件も引き続きよろしくお願いいたします。」
業務に触れる一文を加えることで、LINEのやり取りの中でもビジネスとしての節度が保たれます。
LINEのようなツールでも、お礼に仕事の文脈を少し加えるだけで、より信頼感のある印象を与えることができます。
次に、旅行先からのお土産に対するLINEの書き方を見ていきましょう。
旅行土産：土地感・名物への短い感想の足し方
旅行のお土産をもらったときは、名物や観光地にまつわる感想を軽く添えると、心のこもったお礼LINEになります。
たとえば、友人が沖縄旅行のお土産でちんすこうをくれた場合、以下のような一言が自然です。
例文：
「ありがとう〜！ちんすこう、久しぶりに食べたけどやっぱり美味しいね。沖縄楽しめたみたいでよかった！」
このように、お菓子の味＋土地に触れる一言をセットにすると、単なる「ありがとう」だけでなく、会話が広がるLINEになります。
旅行先の天気や雰囲気に言及するのもおすすめです。「○○は天気どうだった？」「青い海の写真、癒されたよ〜」など、共感を含めることで自然な流れになります。
では次に、帰省やお取り寄せのお土産に対する、家族を含めた感想共有の伝え方を見てみましょう。
帰省・取り寄せ：家族での感想共有の伝え方
帰省や取り寄せでいただいたお土産には、「家族でいただいた」「子どもも喜んだ」などの共有表現を加えることで、より温かなLINEになります。
たとえば、義姉から帰省の際に持たされたお菓子に対しては、こんなLINEが好印象です。
例文：
「○○のお菓子、家族で美味しくいただきました。子どもも『また食べたい！』と言ってました。お心遣いありがとうございました。」
子どもの感想や家族の様子を交えることで、相手に「渡してよかった」と思わせる効果があります。
また、「取り寄せてくださったとのことで、余計にありがたく感じました」など、希少性や手間への感謝も添えると、より丁寧です。
次は、お土産の量や価格、希少性によってLINEの表現をどのように変えるべきかを考えていきます。
量・価格・希少性で変える言い回し
高級・希少なお土産：敬意と気遣いの強調
明らかに高級、あるいはなかなか手に入らない希少なお土産をいただいた際は、品物の価値を理解していることと、気遣いへの感謝をしっかり伝えることが重要です。
たとえば、限定販売のスイーツや有名パティスリーの詰め合わせをもらったときには、以下のようなLINEが適しています。
例文：
「とても貴重なお土産をありがとうございました。あの○○、ずっと気になっていたので感激しました。わざわざ選んでいただいたお気持ちに感謝しています。」
「貴重」「感激」「お気持ち」などのワードは、高級感やありがたみを表すのに最適です。
また、「冷蔵保存されていて、お気遣いまで本当にありがとうございました」など、配慮に触れると、受け取った側の丁寧さがより伝わります。
では次に、複数人でシェアした場合のLINE表現を見てみましょう。
大人数で分けた場合：配布報告と皆の感想
部署全体やプロジェクトチームなど、複数人でお土産をいただいた場合は、「皆でいただきました」という報告が大切です。
たとえば、社内で20人規模のグループにお菓子を配ったときには、次のようなLINEが有効です。
例文：
「○○のお土産、チーム全員で美味しくいただきました。○○味が特に好評でした。ありがとうございました！」
みんなの反応を具体的に共有することで、相手に「渡して良かった」と思ってもらえる効果があります。
また、「皆さん喜んでました」「あっという間になくなってしまいました」のような一文も使いやすく、LINEらしいテンポ感に合っています。
では最後に、子ども向けや個包装されたお土産への返事についてご紹介します。
子ども向け・個包装：子どもの反応を一言で
子ども用のお菓子や、家族で分けやすい個包装のお土産をもらった場合は、「子どもの反応」を一言添えると非常に喜ばれます。
たとえば、ママ友からキャラクターのついたお菓子をもらった場合、次のようなLINEが自然です。
例文：
「○○ちゃんからのお土産ありがとう！キャラのお菓子、うちの子めちゃくちゃ喜んでました。『また欲しい〜』って騒いでたよ（笑）」
少しユーモアやリアルな子どもの反応を交えると、相手の心に届くお礼メッセージになります。
また、個包装のお菓子なら「みんなで分けやすくて助かりました」といった、実用面への感謝も好印象です。
次に、お土産を受け取った方法別、直接・置き配・不在時などの状況に応じたLINE表現について解説します。
受け取り方別｜直接・置き配・不在時の対応
直接受け取った直後：その場＋追いLINEの型
お土産を直接手渡しで受け取った場合、その場で「ありがとうございます」と言うのがマナーですが、それだけでは感謝の気持ちが十分に伝わらないこともあります。
そこでおすすめなのが、その場で口頭＋後からLINEで感謝の追送信です。
たとえば、出社時に先輩から手渡されたお菓子のお土産については、以下のような流れがスマートです。
例文：
「本日はお土産ありがとうございました。○○のお菓子、帰宅して家族と美味しくいただきました。朝はバタバタしていたので、改めてお礼申し上げます。」
直接のお礼だけでなく、「後から振り返っての感想＋改めてのお礼」があると、相手への丁寧さが伝わります。
また、「ご旅行お疲れさまでした」など労いの言葉を添えることで、より心遣いのあるLINEになります。
次は、置き配や席に置かれていたお土産への対応について解説します。
置き配・デスク置き：発見時のスマートな連絡
出社時に席の上にお菓子が置かれていたり、帰宅後に宅配でお土産が届いていた場合は、気づいた時点で即座にLINEを送るのが礼儀です。
たとえば、職場の先輩が休み中にお菓子を置いておいてくれたケースでは、以下のようなLINEが自然です。
例文：
「本日、席に置いてくださっていたお土産、ありがとうございました！とても嬉しかったです。○○のお菓子、ちょうど気になっていたので感激しました。」
「偶然性」や「驚き・喜び」の感情を含めると、LINEにリアルさが加わります。
置き配で受け取った場合も同様で、「ご不在でしたので」といった相手の気遣いに感謝を示す表現が有効です。
では、不在で受け取り損ねた場合のフォローLINEはどうするべきか見ていきましょう。
受け取れなかった時：リカバリーの丁寧文
お土産を用意してもらったにもかかわらず、不在で受け取れなかった場合は、特に丁寧なLINEで感謝とお詫びの気持ちを伝える必要があります。
たとえば、在宅勤務で会社に行けず、お菓子を受け取れなかったケースでは、次のようなLINEが望ましいです。
例文：
「せっかくのお土産を直接受け取れず申し訳ありません。皆さんから美味しかったと聞きました。お心遣いありがとうございました。またの機会にお会いできるのを楽しみにしております。」
「申し訳なさ」と「感謝」をセットにすることで、印象を損なわず誠意を伝えることができます。
また、「お気持ちだけでもありがたいです」といった謙虚なフレーズも活用できます。
次は、お礼LINEにおけるスタンプ・絵文字・写真の使い方ガイドについて解説します。
スタンプ・絵文字・写真の使い方ガイド
ビジネスで許される範囲と具体例
LINEはカジュアルなツールですが、ビジネスシーンでも活用されることが増えた現代では、スタンプや絵文字も慎重に選べば許容されるケースがあります。
原則としては、上司や取引先にはスタンプは避け、絵文字も控えめにするのが基本です。ただし、社内コミュニケーションや仲の良い先輩とのやりとりでは、「笑顔😊」「感謝🙏」など、シンプルかつ意味が明確な絵文字を一つ添える程度であれば自然です。
例文：
「本日はお土産ありがとうございました。○○のお菓子、とても美味しくいただきました😊」
このように、「句読点の代わりに添える」程度であれば違和感なく使用可能です。
スタンプについては、敬語スタンプ（例：「ありがとうございます」など）でも、基本的には私的な関係か、フランクな社内文化のある環境に限定すべきです。
では次に、友人関係でのスタンプや絵文字の使い方について解説します。
友だちで映えるスタンプ・絵文字の配分
友人や恋人、ママ友など親しい間柄でのお礼LINEでは、スタンプや絵文字を活用することで一層感謝の気持ちが伝わります。
ただし、乱用は避けて「伝えたい主旨を絵文字で補う」イメージが理想です。
たとえば、以下のような構成がバランス良く映えます。
例文：
「お土産ありがと〜🎁あの○○、すっごく美味しかった〜😋
また会えるの楽しみにしてるね💕」
このように、文末に絵文字を添えることで、感情のニュアンスが伝わりやすくなります。文字だけのLINEより、柔らかさと親しみやすさがUPします。
スタンプのタイミングは、最後の締めや追送信がおすすめです。「ありがとう」「感謝してます」などのスタンプで締めると、お礼の印象が強まります。
次は、写真を添えてLINEを送る場合の注意点を見ていきましょう。
写真を添える時のマナーと一言
お土産に対してのLINEで、写真を添えるとよりリアルで温かみのあるメッセージになります。
たとえば、いただいたお菓子を開封して家族で食べている様子や、包装を大事に取っている写真などを添えると、相手に喜ばれます。
ただし、写真を送る際には相手の立場や環境に配慮しましょう。
● 撮影場所が清潔であること（テーブルの上など）
● 家族や子どもの顔が写る場合は、相手が見て不快にならない構図を選ぶ
● 写真にひと言添える：「いただいた○○、家族で早速いただきました📸」
例文：
「○○ありがとう〜！家で食べたよ😊（写真）
すごく美味しくて、子どもが大喜びしてた〜」
このように、写真＋具体的な感想をセットにすることで、相手に伝わるメッセージ力が大きくなります。
それでは次に、コピペですぐに使える、お礼LINEの台本集をご紹介します。
コピペで使える！カスタムしやすい台本集
一言で即送れるテンプレ（20種）
まずは時間がないときや、LINEの返信にサクッと使える短めテンプレートを20種類ご紹介します。誰にでも使いやすく、少しのカスタムで幅広く対応できます。
カジュアル系（友人・同僚向け）
・ありがとう〜！○○すごく美味しかった！
・お土産ありがとね♪嬉しかった！
・○○のセンス最高！また食べたい〜
・家族で一瞬で完食でした（笑）
・気遣ってくれてありがとう、嬉しい！
・○○ちゃんの旅行センス光ってる✨
・○○のやつ、ちょうど気になってた！
・こんな美味しいの初めて食べた〜
・めっちゃ美味しかった、感激…！
・帰ってから早速いただきました♪
丁寧系（上司・目上向け）
・このたびは素敵なお土産をありがとうございました。
・○○のお菓子、大変美味しくいただきました。
・お気遣いに心より感謝申し上げます。
・ご丁寧なお心遣い、誠にありがとうございます。
・美味しい○○をありがとうございました。
・本日はお心遣いありがとうございました。
・皆でありがたく頂戴しました。
・○○の味、久しぶりに楽しませていただきました。
・お心づかい、大変嬉しく思っております。
・このようなお品を頂戴し、恐縮しております。
次は、少し丁寧めな文章を関係別に使える定番テンプレートとしてご紹介します。
丁寧めの定番文（関係別・状況別）
上司・先輩へ
「お疲れのところ、わざわざお土産までご用意くださり、誠にありがとうございました。○○のお菓子、とても美味しくいただきました。」
同僚・同期へ
「お土産ありがと〜！ちょうど疲れてたから、あまいもの嬉しかった！」
部下・後輩へ
「お心遣いありがとう。○○の○○、すごく美味しかったよ。みんな喜んでたよ。」
義実家
「このたびはご丁寧なお土産をありがとうございました。家族で美味しくいただきました。お気持ちがとても嬉しかったです。」
取引先・顧客
「このたびは心温まるお心遣い、誠にありがとうございました。皆で美味しくいただきました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」
ママ友・ご近所
「今日はお菓子ありがとうございました。うちの子、あっという間に食べちゃいました♪またお会いできるのを楽しみにしています。」
次は、感謝の気持ちや季節感を丁寧に伝える、少し長めの文章テンプレートをご紹介します。
気持ちを伝える長文テンプレ（季節挨拶）
春（3〜5月）
「春らしい陽気が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。先日は素敵なお土産をありがとうございました。○○のお菓子、春の訪れを感じる優しい味で、とても美味しくいただきました。」
夏（6〜8月）
「暑い日が続いておりますが、くれぐれもご自愛ください。このたびは冷たいお菓子をありがとうございました。ひんやりした甘さに癒されました。」
秋（9〜11月）
「朝晩の冷え込みが増してきましたね。季節の変わり目ですが、お体にお気をつけてお過ごしください。先日はお心遣いありがとうございました。栗のお菓子、秋を感じる一品でとても美味しかったです。」
冬（12〜2月）
「寒さが本格的になってきました。そんな中、温かなお気持ちのこもったお土産をいただき、心までほっこりいたしました。家族みんなで美味しくいただきました。ありがとうございます。」
以上が、関係別・状況別にすぐに使えるLINEテンプレート集です。
まとめ
お土産をもらった時に送るLINEは、感謝の気持ちを伝えるだけでなく、相手との関係性をより良くするチャンスでもあります。
今回ご紹介したように、送るタイミング、言葉選び、スタンプや写真の使い方、そしてシーンや相手に応じたテンプレをうまく活用すれば、どんなお礼LINEも気まずくなることはありません。
特に、以下のポイントを押さえておくと安心です。
- LINEでのお礼はできるだけ早く、24時間以内が基本
- 敬語とカジュアルのバランスは相手の立場で判断
- 「ありがとう」だけでなく、具体的な感想や配慮を添える
- 置き配や不在時の対応には、丁寧な文面でカバー
- スタンプ・絵文字は「少なめ＆意味のあるもの」だけ使う
例文やテンプレートはあくまでベースです。相手のことを思い浮かべながら、少しずつアレンジすることで、LINEでも温かなコミュニケーションが生まれます。
「この人にお土産を渡してよかった」と思ってもらえるようなお礼LINEを、ぜひあなたの言葉で送ってみてください。
