Google Chromeを開いたときに画面が真っ白になり、「about:blank」や「about:blank#blocked」と表示された経験はありませんか。何かのウイルスではないかと心配になる方も多いかもしれません。ですが安心してください。この現象は多くの場合、マルウェアではなく、ブラウザ設定や拡張機能、キャッシュなどが原因です。
この記事では、パソコン操作があまり得意でない方でも実践できるよう、「about:blank」表示の原因と直し方を順番に解説していきます。すべての手順を行うことで、多くのケースは安全に解決できるでしょう。
まずは、そもそもabout:blankが何を指す表示なのかを整理しておきましょう。ここが腹落ちすると、真っ白になっても必要以上に不安にならずに済みます。
about:blankとは?なぜ真っ白な画面になるのか
Chromeで画面が真っ白になり、アドレスバーにabout:blankやabout:blank#blockedと出ると、少し身構えてしまうかもしれません。とはいえ、まずは落ち着いて大丈夫です。結論から言うと、about:blankは「ブラウザ内部の空白ページ(待機画面)」を指す表示で、これ自体がウイルスやマルウェアを意味するものではありません。
たとえばノートを開いたとき、最初に出てくる「何も書かれていないページ」を想像してみてください。紙が白いからといって、紙そのものが壊れているわけでも危険なわけでもありません。about:blankは、Chromeが「表示する内容がまだ決まっていない」「いったん空白を出す」という状態になったときに見える、いわば白紙の待機画面のようなものです。
about:blankは「空白ページ(待機画面)」を示す内部表示
about:blankは、外部サイトの名前ではなく、Chromeなどのブラウザが内部的に使う表示です。つまり「どこかの怪しいサイトに飛ばされた」というより、ブラウザが空白のページを表示しているだけ、という整理になります。
about:blank:空白ページを表示している状態about:blank#blocked:Chromeが何らかの遷移(移動)を止めた可能性がある状態
ここで大事なのは、表示そのものが危険というわけではない点です。検索結果では「ウイルス感染」などの言葉が強く出てくることもありますが、少なくともabout:blankという表示だけで、危険だと決めつける必要はありません。
なぜ「たまに」ではなく「繰り返し」真っ白になるのか
空白ページが一瞬出てすぐ元に戻るなら、読み込みの途中で一時的に表示された、ということもあります。いっぽうで、何度も同じように真っ白になったり、特定のページで必ず止まったりするなら、背景に原因があるのかもしれません。
よくある原因は、大きく分けると次の方向性です。
- URLやリンク側の不備(リンク切れ、余計な空白や文字など)
- Chromeの設定が遷移を止めている(ポップアップブロックなど)
- 拡張機能の不具合(広告ブロック系、セキュリティ系など)
- Chromeが古い、または一時データの影響で動作が不安定
- プロファイル(設定の入れ物)が不安定・破損している
- 起動時(ホーム画面)の設定が
about:blankになっている
この段階では「全部が当てはまるかも」と思わなくて大丈夫です。あくまで候補の棚卸しです。そこで今回は、後半で初心者でも迷いにくい順番で確認できるようにしていきます。
主な原因1:URLやリンクの不備(リンク切れ・余計な文字・空白)
意外と多いのが、開こうとしているURLそのものに小さな不備があるケースです。見た目では分かりにくいものの、次のような状況で起きやすくなります。
- 古いブックマークを開いたら、移転先が見つからない
- コピーしたURLの末尾に、見えにくい文字や空白がくっついている
- URLの途中が欠けている、または一部が別の文字に置き換わっている
たとえるなら「住所が少し違うので配達できず、いったん玄関先(空白ページ)で止まっている」ような状態です。画面が真っ白だと深刻に感じやすいのですが、原因がURLの小さなズレ、ということも珍しくありません。
また、短縮URL(短いリンク)を踏んだ場合に、転送先の期限切れやリンク先の問題で、目的のページへ行けないことがあります。その結果として、about:blankのような表示で止まって見えることがある、という理解になります。
主な原因2:Chromeの設定が遷移を止めている(ポップアップブロック等)
about:blank#blockedが出るときは、Chromeがページ遷移をブロックしている可能性が高くなります。これはChromeが勝手におかしくなったというより、念のため安全のために止めている、という場面が多いです。
- ページを開いた瞬間に別タブを勝手に開こうとした
- 自動で別のページへ飛ばそうとした
- リダイレクト(転送)が連続し、Chromeが不審と判断した
このとき「ブロックされた=ウイルス」と結びつけてしまいがちですが、ここは一度切り分けて考えるのが安全でしょう。必要なサイトでもブロックされることがあるため、落ち着いて設定を確認する、という流れが現実的です。
主な原因3:拡張機能の不具合(広告ブロック系・セキュリティ系)
Chromeには「拡張機能」という便利な追加機能があります。その一方で、拡張機能がページ表示に影響し、結果として真っ白な画面で止まってしまうことがあります。
特に影響が出やすいのは、次のようなタイプです。
- 広告ブロック系:必要な読み込み要素まで止めてしまうことがある
- セキュリティ系:安全のために遷移やスクリプトを止めることがある
拡張機能が原因の場合、「その拡張機能が危険」というより、サイト側との相性や設定の組み合わせで表示が崩れているケースもあります。便利な道具が、ある作業には合わなかった。そんな捉え方の方が近いかもしれません。
主な原因4:Chromeが古い、または一時データの影響で動作が不安定
Chrome本体が古いままだと、サイト側の変更についていけず、表示がうまく進まないことがあります。「昨日まで普通だったのに急に白くなった」という場合、サイトが更新され、古い環境では動かなくなった、という流れも考えられます。
また、キャッシュなどの一時データの影響で、最新のページを正しく取り直せず、途中で止まったように見えることもあります。しつこいようですが、難しい話というより「古い情報を握ったまま表示しようとして失敗する」イメージです。
主な原因5:プロファイルの不具合(設定・履歴・拡張機能の入れ物)
Chromeは、ブックマークや履歴、設定、拡張機能などを「プロファイル」としてまとめて管理しています。このプロファイルが不安定になると、特定のページで止まりやすくなったり、起動直後から真っ白になったりすることがあります。
ここで押さえておきたいのは、プロファイルの問題が起きたとしても、パソコン全体が壊れたという話ではない点です。あくまでChromeの中の設定の箱が歪んでいるようなもので、手順を踏めば戻せることが多いです。
主な原因6:起動時(ホーム画面)の設定がabout:blankになっている
意外と見落としやすいのが、「Chromeを起動したときに開くページ」の設定です。ここがabout:blankになっていると、起動するたびに真っ白に見えてしまいます。
- Chrome起動直後から毎回真っ白
- 新しいウィンドウを開くと必ず真っ白
この場合、Chromeは正常です。単に「最初に白紙を開く」設定になっているだけ、ということもあります。症状だけを見ると不安になりやすいのですが、原因がシンプルなケースも混ざっている。ここは覚えておくと少し気が楽になります。
ケーススタディ:同じ真っ白でも原因の方向が違う
最後に、読者が混乱しやすい典型パターンを2つだけ整理します。念のためお伝えしますが、ここを押さえると、次の対処手順の「どこから見るべきか」が掴みやすくなります。
-
特定のサイトだけ真っ白になる
URLの不備、または拡張機能やサイト設定との相性を疑いやすいです。他のサイトが普通に開けるなら、Chrome全体の不具合より「そのサイトを開く流れ」に原因が寄っている可能性があります。 -
Chromeを開いた瞬間から毎回真っ白になる
起動時の設定がabout:blankになっている、というケースが混ざります。また、プロファイルの不具合も候補に入ります。「毎回同じタイミングで起きる」なら、この方向を確認する価値が出てきます。
このように、about:blankは「危険なページ」ではなく、どこかで表示の処理が止まった結果として見えているものです。次の章では、初心者でも迷いにくいように、原因別の直し方を「確認する順番」で整理していきます。焦らず、一つずつで大丈夫です。
原因別の直し方を順番に確認しよう
真っ白な画面でabout:blankやabout:blank#blockedが出ると、どこから手を付ければよいのか迷いやすいものです。そこでこの章では、初心者の方でも進めやすいように、安全性と手軽さを優先した「確認の順番」で対処手順を並べます。いきなり難しい操作をするのではなく、まずは「影響が少ないところ」から順に見ていく流れです。
たとえるなら、家の電気が急につかなくなったときに、最初から配線工事を疑うのではなく、まずはスイッチやブレーカー、電球の差し込みを確認するのに近いでしょう。Chromeも同じで、原因が軽いものほど直しやすく、結果も分かりやすい傾向があります。
① URLやリンクを確認する(まずはここから)
最初に見るべきなのは、開こうとしているURLやリンクです。about:blankが出る場面の中には、Chromeの不具合ではなく「行き先がうまく指定されていない」だけ、というケースが混ざっています。
- 余計な空白や文字が混ざっていないか(コピーしたURLの末尾に空白が入ることもあります)
- 短縮URLの場合、転送先が無効になっていないか(別の経路で同じページへ行けるかも確認します)
- ブックマークが古く、リンク切れになっていないか
お手数かもしれませんが、次のように確認すると切り分けが進みます。
- アドレスバーのURLを一度クリックし、全体を見える状態にする
- 余計な空白があれば削除し、もう一度読み込み直す
- 可能なら、URLを手入力する(特に重要なページだけでも十分です)
ポイントとして、もし「特定のリンクからだけ真っ白になる」なら、URL側の問題や、リンクの飛び方(途中で別ページへ移動する仕組み)に原因が寄っている可能性があります。
「他のブラウザで開けるか」で切り分ける
URL確認と並行して、もう一段だけ切り分けをしておくと安心です。Chromeではなく、別のブラウザ(たとえばEdgeなど)で同じURLを開けるかを見ます。
- 他ブラウザでは開ける → Chrome側(設定や拡張機能)を疑う
- 他ブラウザでも開けない → URLやサイト側の可能性が上がる
ここで「Chromeだけだめ」だと分かると、次の手順(設定や拡張機能の見直し)に進む判断がしやすくなります。
② 「ポップアップとリダイレクト」を許可する(about:blank#blocked対策)
about:blank#blockedが表示される場合、Chromeがページ遷移(別ページへの移動)を止めている可能性があります。つまり、Chromeが「勝手に飛ばされる動き」を警戒してブロックしている状態です。必要なサイトでも、ログイン画面への移動などでブロックが起きることはあり得ます。
念のためお伝えしますが、次の手順で「ポップアップとリダイレクト」の設定を確認します。操作中に不安がある場合は、途中で止めても問題ありません。できる範囲で大丈夫です。
- Chrome右上の「︙(3点)」を開き、「設定」を選ぶ
- 「プライバシーとセキュリティ」を開く
- 「サイトの設定」を開く
- 「ポップアップとリダイレクト」を探して開く
- 許可側になっているか確認し、必要に応じて切り替える
- 設定後はChromeを再起動して、同じページで再確認する
ここでの考え方は、「常に全部を許可する」というより、まず挙動を確認して原因を絞る、というものです。もしこの設定変更で改善するなら、原因が「ブロック」に寄っていた可能性が高くなります。
③ 拡張機能を一時的に無効にする(相性問題の確認)
次に疑いやすいのが拡張機能です。拡張機能は便利ですが、サイトの表示や遷移を止めてしまい、結果として真っ白な画面になることがあります。ここは「いったん全部OFFにして改善するか」を見ていくのが分かりやすいです。
- Chrome右上の「︙(3点)」から「拡張機能」→「拡張機能を管理」を開く
- 表示されている拡張機能をいったん全てOFFにする
- Chromeを再起動して、同じページを開いてみる
- 改善した場合は、拡張機能を1つずつONに戻して原因を特定する
影響が出やすい例としては、次のような拡張機能が挙げられます。
- 広告ブロック系(読み込み要素まで止めてしまう場合があります)
- セキュリティ系(遷移やスクリプトを制限する場合があります)
ここでの注意点は、拡張機能をOFFにしたからといって、すぐに危険になるという話ではないことです。まずは原因特定のために一時的にOFFにし、原因が分かったら必要なものだけONに戻す。そんな進め方が現実的でしょう。
④ Chromeを最新バージョンに更新する(基本の安定化)
Chromeが古いと、サイト側の仕様変更に追いつけず、表示が崩れることがあります。特に「昨日までは普通だったのに急に真っ白になった」という場合、更新で改善するケースもあります。
- Chrome右上の「︙(3点)」から「設定」を開く
- メニューから「Chromeについて」を開く(表示位置は環境で少し異なる場合があります)
- 更新があれば自動で確認が進むので、案内に沿って反映する
- 最後にChromeを再起動して、再度同じページを確認する
更新は「設定を大きく変える」作業ではないため、比較的取り組みやすい手順です。念のため、更新後に現象が変わったかだけでも確認しておくと、次に進む判断がしやすくなります。
⑤ 設定をリセットする(プロファイル不具合の整理)
ここまでで改善しない場合、Chrome内部の設定やプロファイル周りが不安定になっている可能性が出てきます。その際に試しやすいのが「設定のリセット」です。リセットという言葉が強く感じられるかもしれませんが、目的は「動作を邪魔している設定を初期状態に近づける」ことになります。
手順は次の通りです。
- Chromeの「設定」を開く
- 「設定のリセット」を探して開く
- 「設定を既定値に戻す」を選ぶ
- 案内に沿ってリセットを実行する
ここで知っておくと安心なのが、リセットにより拡張機能が一時的に無効になる点です。これは「全部消える」というより、動作確認のためにいったんOFFになるイメージに近いでしょう。必要な拡張機能は、後からONに戻せます。
また、リセット後は「見た目が少し変わった」「ホーム画面が元に戻った」など、変化が出る場合があります。念のため、作業後に普段使っているページが開けるかだけ確認しておくと安心です。
⑥ 起動時の設定(ホーム画面)がabout:blankになっていないか確認する
最後に、見落としやすいのが「起動時に開くページ」の設定です。ここがabout:blankになっていると、Chromeを開くたびに真っ白に見えてしまいます。つまり、故障ではなく「そう開く設定」になっているだけ、ということがあります。
- Chromeの「設定」を開く
- 「起動時」を開く
- 「新しいタブページを開く」または「特定のページまたはページセットを開く」の設定を確認する
- 「特定のページ」に
about:blankが入っていれば、不要なものを削除する
特に「Chromeを起動した直後から毎回真っ白」という場合、この設定が原因のこともあります。ここまで来る頃には、原因がどこに近いかの感触が掴めているはずなので、焦らず確認してみてください。
よくある進め方の例(迷ったときの目安)
最後に、現象別の目安をまとめます。厳密に当てはめる必要はありませんが、進める順番に迷ったときの参考になります。
- 特定のサイトだけ真っ白:①URL確認 → 他ブラウザ確認 → ②設定(ポップアップ) → ③拡張機能
- いろいろなサイトで起きる:③拡張機能 → ④更新 → ⑤リセット
- 起動した瞬間から毎回真っ白:⑥起動時設定 → ③拡張機能 → ⑤リセット
この章のゴールは、「原因を一発で当てる」ことではなく、安全な順番で切り分けて、直る確率を上げることです。次の章では、ここまでの基本手順でも改善しない場合に備えて、もう少し踏み込んだ対処を、安全面の注意とあわせて整理していきます。
「about:blank」はウイルスではない
検索結果で「マルウェア」「ウイルス感染」と書かれていることがありますが、現在のChromeでその心配はほとんどありません。「about:blank」はあくまで空白ページを示す内部処理に過ぎません。
ただし、同時に広告や不審なタブが勝手に開く場合は、マルウェアの可能性もあるため、セキュリティソフトでスキャンを実行しておくと安心です。
とはいえ、実際の症状は人によって少しずつ違います。そこでここからは、よくあるつまずきどころをQ&A形式でまとめます。
よくある質問(FAQ)
Q1. Gmailを開くとabout:blankになるのはなぜ?
ブックマークや履歴から開いている場合に発生しやすいです。
一度 https://mail.google.com を直接入力して開いてみてください。
Q2. about:blankのままページが進まないのはウイルス?
ほとんどの場合は違います。リンク切れや拡張機能の影響です。
Q3. Macでも同じ直し方で大丈夫?
はい、基本は同じです。ただし、アンインストール時の手順が異なる点に注意してください。
最後に、この記事の要点をもう一度だけ整理します。迷ったときは、この順番に戻って確認すると進めやすいはずです。
まとめ
「about:blank」は決して危険な現象ではありません。多くの場合、ブラウザの設定や拡張機能を見直すことで解決します。
- まずはURLとリンクの確認
- 次にポップアップ設定と拡張機能の見直し
- 必要ならChrome更新またはリセット
- 最後の手段として再インストール
焦らずに一つずつ確認していけば、きっと正常に戻せるはずです。

