Notionで作った資料をPDFで共有したい、ほかのアプリにノートを移したい、万一に備えてデータを手元へ保存したい。そんなときに使えるのが「エクスポート」です。
共有・印刷するならPDF、文章を再利用するならMarkdown、データベースを表で扱うならCSVが基本の選び方です。ただし、書き出せる範囲や、あとから復元できる内容は形式によって異なります。
先に保存目的を決め、その目的に必要なページや添付ファイルが残っているかまで確認しましょう。
| 目的 | 選びたい形式 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 資料を渡す・印刷する | 改ページ・レイアウト | |
| 文章を別ツールで編集する | Markdown | 画像・特殊ブロック |
| データベースをExcelで使う | CSV | 列・レコード・関連付け |
| ページをブラウザで保管する | HTML | リンク・添付ファイル |
| 多数のページをまとめて保管する | HTMLまたはMarkdown・CSV | 権限・子ページ・ZIPの中身 |
最初に「1ページ」「子ページ」「ワークスペース全体」を分ける
Notionのエクスポートには、今開いているページだけを保存する方法と、複数ページをまとめて保存する方法があります。
- 1ページ:ページ右上の「•••」からエクスポートする
- 子ページを含める:対応する形式で「サブページを含める」を選ぶ
- ワークスペース全体:パソコン版の「設定」→「一般」から実行する
PDFで子ページをまとめて出力する機能は、ビジネスプランまたはエンタープライズプラン向けです。またNotionは、ワークスペース全体をPDFにする機能について2026年8月末までの段階的な廃止を案内しています。個別ページのPDF保存と混同しないでください。
利用条件はNotion公式「コンテンツのエクスポート」とNotion公式「データのバックアップ」で確認できます。
1ページをPDFでエクスポートする手順
会議資料や説明書などを、読みやすいファイルで共有したい場合はPDFが適しています。
- パソコンのNotionで対象ページを開く
- 右上の「•••」から「エクスポート」を選ぶ
- 形式を「PDF」にする
- 必要に応じて「対象コンテンツ」、ページサイズ、スケール率を選ぶ
- 「エクスポート」を押して保存する
- 完成したPDFを開き、最後のページまで確認する
表の幅や改ページが気になる場合はページサイズとスケール率を調整します。Notion公式は、PDF化に失敗した場合にHTMLとして出力されることがあるとも案内しています。また、カスタム絵文字はPDFに表示されません。
子ページまでPDFにできる?
ビジネスプランまたはエンタープライズプランでは「サブページを含める」を使い、子ページを個別のPDFにしたZIPファイルを作成できます。1冊のPDFに自動結合する機能ではありません。該当項目がない場合は、プランや権限を確認してください。
Markdown・CSVで書き出す手順
文章を編集できる形で残したい場合や、データベースの内容を表計算ソフトで使いたい場合は、「マークダウンとCSV」を選びます。
- 対象のページまたはデータベースを開く
- 「•••」→「エクスポート」を選ぶ
- 形式で「マークダウンとCSV」を選択する
- 必要なら「サブページを含める」をオンにする
- エクスポートして保存し、ZIPなら展開する
通常のページはMarkdown(.md)、フルページデータベースはCSVとして書き出されます。データベースの各子ページがMarkdownで含まれる場合もあります。コールアウトなどMarkdownに対応する表現がないブロックはHTMLになります。
CSVはデータベースを完全に移せる形式ではない
CSVは行や列を残すには便利ですが、Notionの数式・ロールアップ・リレーションなどを完全に再現する形式ではありません。Notionへ再インポートする場合も、新しいリレーションや数式を自動で作成できるとは限らず、既存データベースに取り込むと行が追加されて重複する場合があります。
移行が目的ならNotion公式「データをインポートする」で移行先の制限も確認してください。
すべてのデータベースビューが保存されるわけではない
Notion公式によると、エクスポートでは現在のビューまたはデフォルトビューを選択でき、すべてのビューを一度に書き出す機能には対応していません。また、フォームビューはエクスポートできません。回答一覧を保存したい場合は、テーブルビューを使う方法が案内されています。
HTML形式で保存する方法
文章や画像をブラウザで読み返せる形にしたいならHTMLも候補です。子ページを含めると、各ページや添付ファイルがZIP内のフォルダーに整理されます。
- 対象ページ右上の「•••」→「エクスポート」を開く
- 形式を「HTML」にする
- 必要に応じて「サブページを含める」を選ぶ
- エクスポートしてZIPを保存する
- 展開したHTML・画像・リンクを確認する
HTMLではページコメントやブロックコメントを含める選択肢も案内されています。ただし、HTMLファイルを作成できても、Notion上の編集機能やデータベースの動作が同じ状態で復元されるわけではありません。
ワークスペース全体をエクスポートする方法
多数のページをまとめて残したい場合は、パソコンのNotionからワークスペース全体を書き出せます。スマートフォンアプリではこの操作はできません。
- NotionのデスクトップアプリまたはWeb版を開く
- サイドバーの「設定」を開く
- 「一般」を選ぶ
- 「ワークスペースのすべてのコンテンツをエクスポートする」を選ぶ
- 利用できる形式を確認してエクスポートを実行する
- Notionから届くダウンロード案内を確認する
- ZIPを保存・展開してページや添付ファイルを確認する
公式案内では、ダウンロードリンクの有効期限は7日間です。規模によって処理に時間がかかる場合があります。また、メール通知をオフにしている場合はアプリ内の受信トレイに案内が届くことがあります。
「全体」でも他の人の非公開ページは含まれない
書き出しに含まれるのは、基本的に操作した人がアクセスできる内容です。別のメンバーの非公開ページや権限のないチームスペースは含まれないことがあります。仕事の資料を保管する場合は、必要な範囲とアクセス権を確認してください。
スマホでもNotionをエクスポートできる?
iPhone・AndroidのNotionアプリでは、個別ページをPDF・HTML・マークダウンとCSVなどでエクスポートできます。
- 対象ページの右上「•••」をタップする
- 「エクスポート」を選ぶ
- 形式を選択して実行する
- 共有メニューで保存先や転送方法を選ぶ
- 完成ファイルを開いて内容を確認する
スマートフォンで個別ページを保存できても、ワークスペース全体のエクスポートには対応していません。全体をまとめる場合はパソコンを使用してください。
エクスポートできない・ZIPが開けない場合の確認順
| 困っている状態 | 最初の確認先 |
|---|---|
| 「エクスポート」が表示されない | ページの権限・組織の管理設定 |
| ワークスペース全体の項目がない | PC版の「設定」→「一般」 |
| 子ページをPDFにできない | 契約プランと「サブページを含める」の利用条件 |
| ダウンロードメールが届かない | 通知設定・アプリ内受信トレイ・登録アドレス |
| WindowsでZIPを展開できない | ファイルパスの長さ・保存先の階層 |
| 全体のエクスポートが途中で失敗 | 最上位ページごとの小分けエクスポート |
エクスポートの項目が見つからない場合
企業などのエンタープライズ環境では管理者が書き出しを無効にしている場合があります。また、ゲストは対象ページやデータベースの「フルアクセス」権限が必要です。権限が足りなければオーナーへ確認してください。
WindowsでZIPを展開できない場合
Notion公式は、子ページの階層が深いとWindowsのファイルパスが長くなり、ZIPを展開できない場合があると案内しています。短い保存先で試し、出力時に「子ページ用のフォルダーを作成」をオフにできる場合はその設定も検討してください。公式案内には長いパスに対応する解凍ツールの利用も挙げられています。
ワークスペース全体のエクスポートが失敗する場合
大きなワークスペースでは全体の書き出しに失敗することがあります。Notion公式は、最上位ページごとにHTMLまたはマークダウンとCSVで書き出し、必要に応じて子ページを含める方法を代替策として案内しています。どこまで保存したかを記録し、抜けを確認してください。
バックアップとして保存するなら、完了後に5つ確認する
「エクスポート完了」と表示されても、目的のデータがすべて残っているとは限りません。大切な情報なら以下を確認してください。
- 保存先:Notionとは別に管理できる場所へ保存したか
- ページ:必要な子ページやデータベースが入っているか
- 添付ファイル:画像やPDFを実際に開けるか
- 内容:CSVの列や文字、Markdownの本文が欠けていないか
- 再利用:別ツールへ移す場合、少量のデータで取り込みを試したか
書き出したZIPに個人的なメモや仕事の資料が含まれる場合は、公開リンクのある場所に誤って保存しないようにしてください。共有用PDFと保存用のMarkdown・CSV・HTMLは、目的に応じて使い分けると安心です。
エクスポートしたファイルを戻せば、元どおりに復元できる?
エクスポートは「保存・持ち出し」であり、「ワークスペースを完全に復元する機能」ではありません。
NotionはPDF・HTML・Markdown・CSVなどのインポートにも対応していますが、書き出したZIPを再アップロードしただけで、元の権限やデータベースの機能を含めた環境がそっくり戻るとは案内していません。実際に移行する場合は一部のページで、階層、添付ファイル、数式、リレーションの扱いを確認してください。
まとめ|形式を選んだあとは、保存した中身まで確認する
Notionのエクスポートは、ページ右上の「•••」から形式を選ぶだけで始められます。
- 共有・印刷にはPDF
- 文章の編集・移行にはMarkdown
- 表データにはCSV
- ブラウザでの閲覧・保管にはHTML
- 多数のページを残すならPCからワークスペース全体のエクスポート
保存したファイルを一度開き、必要なページ・画像・データベースの内容が入っているか確かめることが大切です。あとから編集や移行をするなら、PDFだけに頼らず、用途に合った形式でも残しておきましょう。
よくある質問
Notionのエクスポートは無料プランでもできますか?
基本的なページのPDF・HTML・マークダウンとCSVでの書き出しは利用できます。ただしPDFの子ページ一括出力など、一部の機能にはプラン条件があります。
ワークスペース全体を1つのPDFにできますか?
ワークスペース全体のPDF出力については、2026年の廃止が案内されています。全体保存にはHTMLやマークダウンとCSVを使い、必要なページは個別にPDF化してください。
Markdownで出力するとデータベースはどうなりますか?
フルページデータベースはCSV、データベース内のページはMarkdownとして書き出されます。特殊なブロックはHTMLになる場合があります。
書き出したZIPをNotionに戻せば設定まで復元できますか?
完全な復元は保証されません。データベースの数式・リレーション、アクセス権などは再設定が必要になる場合があります。
スマホでワークスペース全体を保存できますか?
スマホから個別ページは保存できますが、ワークスペース全体のエクスポートはPCのデスクトップアプリかWeb版で行います。
「エクスポート」が表示されないのはなぜですか?
ゲストの権限や組織の管理設定が原因の場合があります。自分にフルアクセス権限があるか、管理者が書き出しを許可しているか確認してください。
ダウンロードリンクはいつまで使えますか?
ワークスペース全体のエクスポートでは、公式案内上、リンクの有効期限は7日間です。メール通知をオフにしている場合、アプリ内受信トレイに届くことがあります。
フォームの回答もCSVで保存できますか?
Notion公式はフォームビューのエクスポートに未対応と案内しています。回答一覧が必要ならテーブルビューから書き出す方法を確認してください。

