毎日持ち歩くお財布を、皆さんはどこに置いていらっしゃるでしょうか。
バッグに入れっぱなしにしていたり、帰宅後にリビングのテーブルへ何となく置いてしまったりと、深く考えずに扱っている方も少なくないかもしれません。
ただ、風水の世界ではお財布は金運と深く結びついたアイテムとされており、置き場所や休ませ方によって運気の巡りが変わると言われています。
こちらでは、財布の置き場所として良いとされる場所と避けたほうがよい場所、そしてお財布を丁寧に休ませるための習慣について、順を追ってお伝えしていきます。
お財布の置き場所が金運を左右する理由
風水では、お財布は単なる小物ではなくお金の家として捉えられています。
人が心地よく過ごせる住まいがあるように、お金にとっても居心地の良い住まいが必要である、という考え方です。
この発想を知ると、財布をぞんざいに扱うことがなぜ運気を下げるとされているのか、少し腑に落ちる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
お金の家という考え方において重要なのは、その家が窮屈でないか、整っているか、という点です。
カードやレシートでぱんぱんに膨らんだお財布は、狭くて息苦しい部屋に無理やり住まわされているような状態とも言えるのかもしれません。
反対に、中身が整理され、ある程度の余白が保たれているお財布は、お金にとって過ごしやすい環境が整っていると考えられます。
居心地の良さと金運の関係は、人間関係に置き換えて考えるとわかりやすいかもしれません。
窮屈で落ち着かない部屋に長く滞在したいと思う人が少ないように、お金もまた、居心地の悪い財布からは自然と離れていってしまう、というのが風水の基本的な発想です。
では、具体的にどのようなお財布が運気の良い状態とされているのでしょうか。
一般的には、本革などの上質な素材で仕立てられていること、お札を折らずに収められる長財布であること、中身が整理整頓されていること、そして家の中で休ませる場所がきちんと決まっていること、といった条件が挙げられます。
いずれも特別な工夫というよりは、日々の心がけで実践できる範囲のことばかりです。
そこで大切になってくるのが、まさに置き場所ということになります。
なお、キャッシュレス決済が広く浸透してきた昨今では、あえて財布を持たず、スマートフォンケースやポーチなどに最低限の現金を入れて持ち歩く、という方も増えているかもしれません。
利便性の面では合理的な選択とも言えますが、風水の観点からは、きちんと手入れをされた専用のお財布を持つことが金運を育てる第一歩とされています。
これは、お金を収める場所があること自体に意味がある、という考え方に基づくものです。
専用の住まいがあるからこそ、そこに帰る場所ができ、休ませるという行為も成立する、と捉えると理解しやすいでしょう。
このように、お財布の置き場所を考えることは、単なる収納の工夫にとどまらず、お金そのものとの向き合い方を見直すきっかけになるとも言えます。
では次に、実際にどのような場所が置き場所として適しているのか、具体的に見ていきましょう。
風水で見るお財布の置き場所 おすすめの三か所
お財布の置き場所を考えるうえで、風水では静かで暗い場所が良いとされています。
人が活発に動き回る場所や、光や音の刺激が多い場所では、お金のエネルギーが落ち着かず、休息が取りにくいと考えられているためです。
この考え方をもとに、代表的な三つの置き場所をご紹介します。
寝室の北側
家の中でもっとも静のエネルギーが強い場所は寝室であるとされており、なかでも北側は特におすすめの方角とされています。
ただし、寝ている間に頭の上の方向へものがあると、さまざまな雑念が干渉して安眠を妨げるとも言われています。
枕元は避け、少し距離を取った場所に収めるようにするとよいでしょう。
クローゼットの北側の棚や、北側の壁に沿って置いた収納家具の引き出しなどが、実践しやすい候補になるかもしれません。
西側の部屋
風水において西は金や金運を司る方角とされており、西向きの部屋や西側の棚は、お財布の置き場所として理にかなっていると考えられています。
一方で、南は火のエネルギーが強い方角とされ、火は金を溶かしてしまうという関係性から、財布の置き場としてはあまりおすすめできないとされています。
もし自宅の間取りで西側に部屋を確保しにくい場合には、西向きの家具や棚を選ぶだけでも意識づけになるかもしれません。
クローゼットや引き出しの中
人の出入りが多い場所や、人目に触れやすい場所にお財布を置いていると、エネルギーが乱れたり運気がすり減ったりしてしまうと考えられています。
そのため、できるだけ奥まった、落ち着いた場所を選ぶことが望ましいとされています。
たとえるなら、来客の多いリビングでは家族もゆっくり休めないのと同じで、お財布にとっても人目にさらされない静かな場所のほうが、しっかりと休息を取りやすいということになるのでしょう。
これら三つの候補に共通しているのは、いずれも人の動きが少なく、静かで、暗さが保たれているという点です。
方角にこだわりすぎるあまり無理に模様替えをする必要はなく、まずは今の住まいの中で比較的静かな場所を見つけ、そこにお財布の定位置を作ることから始めてみるとよいかもしれません。
定位置が決まっているというだけでも、日々の扱い方が自然と丁寧になっていく、という側面もあるでしょう。
一人暮らしの住まいなどで寝室と居室が分かれていない場合には、部屋の中でもっとも人の動線から外れた一角を選ぶという考え方に置き換えても差し支えないとされています。
たとえば、ベッド脇の低い位置ではなく、少し高さのある棚の中や、普段あまり開け閉めしないタンスの一段などが候補になるでしょう。
大切なのは方角そのものよりも、その場所が日々の生活音や光からどれだけ離れているか、という点にあるとも言えます。
置き場所を決めたあとも、季節によって部屋の使い方が変わる家庭では、定期的に環境を見直してみるとよいかもしれません。
おすすめの置き場所がわかったところで、続いては反対に避けたほうがよい場所についても見ておきましょう。
避けたほうがよい置き場所とその理由
お財布を置く場所を考えるうえでは、良いとされる場所だけでなく、避けたほうがよいとされる場所についても知っておくと、日々の習慣を見直しやすくなります。
ここでは代表的な四つの例を、それぞれの理由とあわせてご紹介します。
キッチンなど火の気がある場所
風水の根底にある五行説では、火は金を溶かしてしまうという火剋金の関係が語られており、火のエネルギーが強い場所に財布を置くと、金運が負けてしまうと考えられています。
買い物から帰ってきたときに、エコバッグと一緒についお財布をキッチンカウンターへ置いてしまう、という方もいらっしゃるかもしれません。
できれば少し意識して別の場所へ移動させる習慣をつけるとよいでしょう。
玄関など出入りが多い場所
玄関は人だけでなく、さまざまなエネルギーの通り道であると風水では考えられています。
そこにお財布を置いてしまうと、絶えず外部の気にさらされることになり、十分に休むことができないとされています。
加えて、外と接する場所であることから、防犯面から見ても玄関に財布の定位置を作ることはあまりおすすめできません。
洗面所などの水回り
洗面所や脱衣所、トイレなどの水回りは汚れを落とす役割を持つ空間であるため、そこに財布を置くと、かえって好ましくないものを引き寄せてしまうと考えられています。
また、流れの速い水はお金を流してしまうことの象徴とも捉えられており、水回りは財布の置き場としては避けたほうが無難とされています。
床やバッグの中に入れっぱなし
お財布を粗末に扱うことは、お金そのものを粗末に扱うことと同じである、という考え方が風水にはあります。
床に置くことは金運を下げる行為とされていますし、バッグの中に入れっぱなしにしていると、整理整頓の習慣がつきにくく、お金にとって居心地の悪い状態が続いてしまいます。
忙しい毎日の中では、つい後回しにしてしまいがちな部分ではありますが、帰宅後にお財布を定位置へ戻すという小さな動作を積み重ねることが、結果的に大きな違いを生むのかもしれません。
こうして並べてみると、避けたほうがよいとされる場所には、いずれも落ち着いて休むことができないという共通点があることに気づきます。
火や水といったエネルギーの強い場所、人の出入りが激しい場所、そして雑に扱われがちな場所は、お財布にとって安らげる環境とは言えないということです。
置き場所についてひと通り見えてきたところで、続いてはお財布を休ませるための具体的な習慣についてお伝えします。
お財布を心地よく休ませるための三つの習慣
お財布の置き場所を整えることと同じくらい大切にしたいのが、日々の休ませ方です。
ここでは、風水の考え方に基づいた三つの習慣をご紹介します。
不要なレシート・カードは取り出す
レシートやポイントカードでぱんぱんに膨らんだお財布には、新しいお金が入りにくいと考えられています。
一日の終わりに、その日たまったレシートを取り出し、必要なカードだけを整理するという習慣をつけるだけでも、財布の中の風通しはずいぶんと変わってくるでしょう。
忙しい日には難しいこともあるかもしれませんが、たとえば週に一度、決まった曜日にまとめて整理する時間を作るというやり方でも十分に効果があるとされています。
柔らかい布などで拭き清潔を保つ
風水では、紫色の布で財布を拭くことによって浄化の力が働き、財布についた厄を落とすことができると言われています。
紫色の布が手元にない場合は、無理に用意する必要はなく、まずは柔らかい布で表面のほこりや汚れを優しく拭き取るところから始めても構わないでしょう。
財布を休ませる前に、一日お疲れさまでしたという気持ちを込めて丁寧に拭いてあげると、単なる作業以上の意味を持つ時間になるかもしれません。
木製の箱や陶器のお皿の上に置く
クローゼットや引き出しに直接寝かせるだけでも問題はありませんが、専用の置き場所を用意すると、より丁寧な休ませ方になります。
風水の観点からは、木製のものは金運を育てる木のエネルギーを持ち、陶器のものは金を生み出す土のエネルギーを持つとされ、いずれも財布の置き場としては相性が良いと考えられています。
一方で、プラスチック製のものは金を溶かす火のエネルギーに分類されることが多く、あまり相性が良くないとされています。
もし衣装ケースなど、プラスチック製の収納を使わざるを得ない場合には、財布が直接プラスチックに触れないよう、間に布を一枚敷くといった工夫を取り入れてみるのもよいでしょう。
これら三つの習慣は、いずれも特別な道具や時間を必要とするものではなく、日常のちょっとした心がけの延長線上にあるものばかりです。
置き場所という空間を整えることと、休ませ方という時間を整えることの両方がそろって初めて、お財布にとって本当に居心地の良い環境が完成する、と考えることもできるのでしょう。
最後に、こうした環境づくりを後押ししてくれる道具の選び方についても触れておきます。
お財布の置き場所づくりに役立つ道具の選び方
ここまでお伝えしてきたとおり、お財布の置き場所を考えるうえでは、素材が持つエネルギーの違いが一つの目安になります。
改めて整理すると、木製のものは金運を育てる木のエネルギーを、陶器のものは金を生む土のエネルギーを持つとされ、いずれも財布との相性が良いとされています。
反対に、プラスチック製のものは金を溶かす火のエネルギーに分類されることが多く、財布の置き場としてはあまりおすすめできないとされています。
とはいえ、日々の暮らしの中で、財布専用の置き場所をゼロから新しく用意するのはハードルが高いと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そのような場合は、すでに家にある木製の小箱や、来客用に使っている陶器の小皿を活用するところから始めてみるのも一つの方法です。
たとえば、木製のペン立てや小物入れの中身を整理して財布専用のスペースを作る、あるいは使っていない陶器のトレイを寝室の棚に置いてみる、といった工夫であれば、大きな出費や模様替えをせずとも取り入れやすいでしょう。
一方で、せっかく置き場所を整えるのであれば、専用に作られた木箱や手文庫のような道具を選ぶという選択肢もあります。
専用の道具には、財布を優しく包み込むための工夫が施されていることが多く、フェルトなどの内張りによって金具の傷を防げるといった実用面でのメリットも期待できます。
蓋がついているタイプであれば、ほこりを防ぎながら人目にも触れにくくなるため、風水で重視される静かで落ち着いた環境をより作りやすくなるとも言えるでしょう。
道具選びの目安としては、まず素材が木製または陶器であるかを確認すること、次に財布のサイズに対して窮屈すぎない大きさであること、そして毎日出し入れしやすい場所に置けるかどうか、という三点を意識してみるとよいかもしれません。
デザインの好みももちろん大切ですが、風水の観点を取り入れるのであれば、素材とサイズ感を優先して選ぶことで、より効果を実感しやすくなるでしょう。
こうした道具は絶対に必要というわけではなく、あくまで置き場所づくりを後押しする一つの手段として捉えていただくとよいのではないでしょうか。
また、道具を選ぶ際には、財布だけでなく普段持ち歩く小物と一緒に休ませることを想定してみるのも一つの工夫です。
たとえば、印鑑や名刺入れ、小さなお守りなどをまとめて収められる少し大きめの箱を選んでおくと、財布まわりの持ち物全体を一か所で整理する習慣が自然と身についていくでしょう。
お手数ですが、購入前には内寸を確認し、普段使っている財布や小物が余裕を持って収まるかどうかを一度確かめておくと、後々使いにくさを感じることも少なくなるはずです。
長く使い続けられる道具を選ぶことは、置き場所そのものを丁寧に扱う姿勢にもつながっていくのかもしれません。
まとめ
お財布の置き場所は、風水においてお金の家として大切に扱われるべきものとされています。
寝室の北側や西側の部屋、クローゼットや引き出しの中といった静かで落ち着いた場所は置き場所として適している一方、キッチンや玄関、水回り、床やバッグの中への放置は避けたほうがよいとされています。
あわせて、レシートやカードの整理、布での拭き掃除、木製や陶器の道具を活用した休ませ方を習慣にすることで、お財布にとってより居心地の良い環境が整っていくでしょう。
今日からできる小さな見直しとして、まずはお財布の定位置を一つ決めてみることから、心をほどいて始めてみてはいかがでしょうか。

